寺長根あい。
今日は、ちょっと視点を変えたお話をしていきます。
メイクのノウハウとは離れてしまいますが。
どうぞお付き合い下さい。
私が経営する「アイロジックメイクアップ」では、
一般のお客様向けのメイクサロン、
そしてプロ育成メイクスクールを運営しています。
皆さんは、
メイクサロンというものを日常で利用されていますか?
ここ札幌でも少しずつ増え始めています。
価格競争が始まりつつありますが、
この風潮、嫌だなぁと、ちょっと感じながら、
私は価格を一切変えずに頑張っています。
東京では札幌よりも、もう少し多いですね。
昔はよく視察に行ったものです(笑)学生の頃とか。
私は専門学校を卒業しているのですが、
在学中からメイクサロンに勤務し、
2年生の後半からは学校には行かずに仕事していました。
(サボりではないです・笑 そういう制度があったので。)
学生の頃、
自分の就職のことで少しだけ考えた時期がありました。
東京に行くか、札幌にいるか、
はたまた海外に行くか。
少しだけ、迷った時期がありました。
少しだけ。
少しだけというのは、
私は普段はあまり迷わない性格なのです。
自分が決めた事に対して、
それが厳しい道だとしても、
あれこれ理由をつけて、
あえて逃げ道を無くし、
それしか自分にはないんだ!と、
思い込ませて行動にうつすタイプです。
だから、今までの人生に失敗はありません。
他人からすればそれって失敗じゃん!と思うようなことでも、
私にとっては失敗ではありません。
そこで終わるわけじゃないから。
・・・と、話はそれましたが。
東京か、札幌か、海外か。
学生の頃の私には、
スパッと海外に行けちゃう資金はとうてい無く、
とりあえず、
東京へ何度か足を運んでみる事にしました。
その当時に存在したメイクサロンらしき場所には
たぶん全部と言っていいほど、行きました。
結論は、「私は札幌で頑張ろう。」
理由を話せば長くなりますが、
私の望むメイクサロンが、その頃の東京にはなかったから。
というのが大きな理由でした。
技術、接客、雰囲気、価値。
全てにおいて、その頃の私が求めるものは、なかった。
現在は、こうして独立し経営者という立場になれば、
見習うべきところがたくさんあると感じています。
だから、その頃の私は
まだまだメイクサロン業界が未開発の札幌で、
私は、やっていきたい。
そう考えたのでした。
札幌で、まずはナンバーワンになる。
(抽象的ですが・笑)
じゃあ、その後は?やっぱり東京?
いや、今でもそうは思っていません。
私は、私の求める場所へ向かうでしょう。
もしくは、求められる場所、かな?
以前にパリ、ミラノへそれぞれ行ったときに、
そこでも色々な人に会い、メイクをしてもらったり、
いろんなお話を聞きました。
その時に思った事は。
あぁ、私は日本人でよかった。
日本に生まれてよかった。
そして、
メイクの勉強を日本で始めてよかった。
ヨーロッパの魅力というのは、すごくあります。
日本人には持ち得ないようなセンス、
楽しさ、気持ちよさ、というのがありました。
鼻歌を歌いながらメイクされても嫌に感じず、
素敵だなぁ、こっちまで楽しくなる!
そんな、メイクを楽しむという世界が成熟しています。
しかし、
日本人にしかできないテクニックがあるということも、
確かに分かりました。
技術力の高い日本でメイクの勉強を始められた事が、
本当にラッキーだったんじゃないかと思えたのです。
私は、自分は大丈夫だ!
いけるぞ!と思いました。
と、ここまでのお話だと、
順風満帆、自信満々のような感じですが、
もちろん、そんないいことばかりではありません。
最初の頃の私のメイクなんて、
ひどいもんでした。
まず、
お客様の顔がちゃんと見えていない。
必死になってメイクして、
小一時間ずっとお客様の顔を見ているはずなのに、
メイクが終わって、お客様を送り出した後、
お客様の顔を思い出せないのです。
つまり、
きちんと顔を見ているようで、見ていなかったんです。
ベースメイクをする時は、
隠したいシミだけをずっと見つめ、
一生懸命コンシーラーで隠し・・・。
眉を描くときは、
眉のところをずっと見つめ、
左眉を描く時は左だけを見て、
右眉を描く時は右だけを見て。
アイメイクをする時は、
目元だけをずっと見つめ・・・。
全体像というものが、全く見えてなかったのです。
お客様に気にいって頂けなかったことなんて、
何度もあります。
メイクの途中で、
お客様が怒って帰ってしまったこともあります。
その時は、さすがの私も涙が出て、
悔しくてたまりませんでした。
そんな下積みを重ねて、今の私があります。
ある日突然、見えるようになるんです。
「あ、見えた。」
「あ、今、私、ちゃんとお客様の顔が見えてる。」
そんな瞬間があるのです。
その瞬間を、今でも覚えています。
ある撮影の仕事の時に、
アイプチ&ウォータープルーフのマスカラを
がっつりしてきたモデルさんがいました。
まず最初に、そのメイクを落とすことから始まるのですが、
メイク落としに、かなり時間がかかってしまい、
結局、ヘアメイクが仕上がったのも、
約束の時間を30分ほど過ぎてしまっていました。
モデルさんを撮影場所に送り出した後、
案の定、先方から怒りの電話がかかってきました。
「一体、どれだけ待たせるんだ!!
こっちはカメラマンもずっとスタンバイして待ってるんだ!!」
とても大きな声で、怒鳴られました。
まだまだ経験も少なく幼稚だった私は、
「モデルさんのアイプチやマスカラがすごくて、
落とすのに時間がかかってしまいまして・・・」
と、さもモデルさんが悪いみたいな言い訳をしてしまいました。
まず素直に「申し訳ありませんでした!」と謝るべきなのに、
それが出てこなかったのです。本当に未熟者でした。
時間を守ることの大切さ。
特にヘアメイクという仕事においては、
時間というものをかなりシビアに考えなくてはなりません。
そういった経験から学んだことは多いです。
そんな下積みを重ねて、
今の私があります。
このメイクアップ人生は、メルマガやブログを通して、
きっといろんな方が読んでいると思います。
なかには、
メイクアップアーティストを目指している人も
いるのではないでしょうか。
メイク業界、特に札幌では、
職がないだの食べていけないだのと
厳しいことを言われますが、
頑張っていれば必ず道は開けます。
開けるというよりも、道が作られていきます。
いや、本当にやりたいのなら、
自分で道を作るべきなのでしょうね。
どうか、あきらめずに頑張って下さい。
「度胸があれば大丈夫。」
これ、いつも私が当校の生徒に言っている言葉です。
今回は、脱線したとりとめのないお話でしたが、
次回からはまた、メイクのノウハウに戻ります(笑)
___ メ イ ク ア ッ プ 人 生 ____
発行元 AiLOGIC MAKE UP(アイロジックメイクアップ)
発行責任者 代表 寺長根 あい
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